Đakovo ジャコヴォ - an infinity
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この跡地の向かいの家にひとりの老女が住んでいる。追悼式に訪れるユダヤ人たちを毎年窓から無表情に眺めている。おそらく当時もここに住んでいた若かりし日の彼女は、1941年と42年にこの窓からなにを見たのだろうか。ひょっとするとそこで働いていたかもしれない。ユダヤ人など忌まわしい者たちだと今でも思い、窓から眺めているのかもしれないし、そうではないのかもしれない。

老女に話しを聞こうかと思ったが、「収容所などというものはここにはなかったと言うかもしれないから、やめておけ。無駄だ」と遺族のひとりに言われた。

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